『スティーブ・ジョブス』を読んでみた。
まあ、今更だけど…。
厚いのでちょっと苦戦。
特に1巻の前半の歴史的な下りは、読み進むのに苦労した。
モタモダ読んでいるのも何なんで
2巻目は、一気に読んでみた。
読んでいて面白かったのは、
…
勿論、ジョブズの物語なのだが…
それよりも取り巻く環境かもしれない。
※以下、個人的な感想。
キーワードは、「勘違い」と「大人の事情」。
「勘違い」とは、「こん物、売れないよ」と
一笑された物が実は売れたと言う所。
コンピューターキットのアップルⅠと完成品のアップルⅡ。
企業は、意外と消費者のニーズが分かっていないのかも?
所が、アップル自体も、ニーズとずれてしまい販売不振に。
あとの「勘違い」は、思いの他ハードは容易く出来ない。
ハードウエアの不振が一巻から二巻へ続く。
多分、ソフトウエアの不振も続く。
その中でジョブズ解任。
ネクストも結果的には、成功しなかったし。
さらに「勘違い」は、デザインは、付加価値として売れると言う事。
『iMac』は、販売されるまで、お洒落れなPCは、無かった。
と言う訳で、店頭で大々的にコーナーが設けられた。
アップルは、黒字へ返り咲き。
ただ、これだけなら1PCベンダーだったのだろう。
「大人の事情」とは、アップル以外、
音楽のダウンロード販売の仕組みを作れなかったと言う所。
ソニーだって社長が、音頭を取って
強引に進めたら出来たかもしれない。
そう言う意味では、アップルは、トップが強力な推進者だった。
そして、世界最大のダウンロードサービス会社になった。
でも、『iPod』を販売してから普及に5~6年かかっている。
発売当初は、面白い操作方法のプレイヤーと言った感じ。
何より、インターネット定額アクセスサービスも無かった。
だからダウンロード販売の仕組みも無かった。
多分定額サービスが一般的になって来たのが、2003年頃。
アップルは、変わり行く環境を先取りした。
逆にいえば、定額サービスが無ければ、今のアップルも無いだろし、
グーグルも、存在していないだろう。
しかし、定額サービスがインフラになるとは、
2000年に考えた人は居るのだろうか?
…は、置いといて…
アップルは、『iCloud』を立ち上げたが
余りインパクトは、感じない。
遠方で仕事をしているお父さんに
子どもの写真を転送するのには便利そう。
5年後アップルは、何になっているか?
既に巨大な、ダウンロードサービス会社となったが
新たなアップルと言う会社が発明されるのだろうか?
興味深く見てみたい。
| 固定リンク
コメント