『安全とは?』を考えると結構奥が深い…
最近『安全・安心』のフレーズが良く使われたりする。
それを聞くと、『死ぬかもしれなけど・安心』と解釈する。
え?何故?
と思うかもしれないが…
実は、『安全』と言う言葉には、何の担保も無かったりする。
これは、個人的な見解だけど、順に説明を読んでもらえれば、
多分分かってもらえると思う。
辞書での説明で『安全』とは、
1.安らかで危険が無いこと。平穏無事。
2.物事が損傷したり、危害を受けたりするおそれのないこと。
とある。(『広辞苑第五版』より。)
でも、そんなものがあるのだろうか?
『○○は、安全』と見かけたりする…
だが、この世にあるものは、全て人を死に至らしめることができる。
つまり安全ではない。
では、安全とは?
たとえば、料理をしたとする。
ガスコンロの火で食材を温める、包丁で食材を刻む。
火は、火傷をしたりするし、包丁は、切り傷を作ったりする。
つまり、安全では、無い。
しかし、使い慣れてくれば、火傷をしにくくなり
指を切ったりしなくなる。
そう、安全とは、過去の失敗から学んで
怪我をしないように使い方を向上させる事。
で、最初の『安全・安心』は、
『使い方を間違えると死ぬかもしれないけど・安心』
と解釈になる。
そして、多くの人は、使い方を間違える!
なので、『死ぬかもしれないけど・安心』な、訳だ。
そして、間違えの最たるものが、
『安全・安心』のフレーズ。
誰かが指摘して、直して欲しい…。
…
実は、ここからが、言いたい事だったりする。
昔の人は、安全に暮らすために
日々の暮らしに様々な工夫を行っていた。
今まで、一見無意味な行動と思われた事も
安全と結びつけると色々見えてくる。
その最たるものは、
『口に入れた物は、30回噛め!』
と言う躾け。
祖母からそう躾けられたが、当初理由が分からなかった。
また、食べ物だけでなく、水も噛めと言われた。
親に理由を聞いても釈然としない。
これが、安全と紐付くと意味が出てくる。
・口に入れたものが、毒かを判断する時間を作る。
毒性のある物を、吐き出せれば、生き残る可能性が高くなる。
・噛み砕く事で、窒息する可能性を減らす。
餅など大きな塊をかみ砕く事で窒息死する可能性を下げる。
・良く噛むことで、異物を見つける。
食べ物の中の遺物混入を見つけ胃腸の怪我を回避する。
食品偽造や毒物混入・針混入などがニュースになったが
口に入れた物が安全かは、誰も担保していない。
だから、ちょっとした行動でより安全になるのなら、
行うに越したことはない。
特に食物アレルギーなどで、食べ物が命に係わる場合、
口の中で何度も噛む過程で、異変を感じ吐き出せれば
生き残れる可能性が高くなるのではと思う。
そう『30回噛め』は、口に入れる物の最終確認だ。
他にも、掃除や片づけも、安全に大きくかかわる。
足元に物が散乱していれば、鋭いものに気が付かず
それを踏んで怪我をしたりするかもしれない。
掃除や片づけは、その可能性が減らす。
また、机や椅子は、いつ壊れるか分からない。
日々掃除することで、状態を確認し、
故障を見つけたら修繕する事で
不用意な壊れによる事故を防止できる。
『安全』と言う言葉を使う人のほとんどは、
失敗から学ぶ行動改善のイタチゴッコだと言う事を
理解していいないと思う。
とても残念だ。
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