『まおゆう魔王勇者』を買ってみた。
TVアニメ『まおゆう魔王勇者』を見た。
不思議な、アニメだと思った…。
エンターテインメント教育番組?
ちなみに、途中で終わっていたので、
最後を知りたくて買ってしまった…。
今までに無い?
斬新な試みに驚いた。
…単に俺が知らないだけなのかも…。
本文は、全て口語と効果音で、進行する。
説明的文章が無い!
例えば、
>ドアを開けメイドが入って来た。
>「まおう様、お客様がいらっしゃいました。」
は、
>ぱたん。
>「まおう様、お客様がいらっしゃいました。」
なので、章のタイトルが場所の説明文。
例えば、『魔王の屋敷、その執務室』など。
その代りか、用語についての説明文が記載される。
例えば、『二毛作』や、『羅針盤』などの用語の説明。
そして、人物が固有名詞でなく、形容詞と名称。
魔王・勇者・メイド長・女騎士・青年商人…などなど。
登場人物を記号としている所も面白い。
この小説は、結構、読み手を選ぶな~。
正直、会話だけなので、最初に村人が何人かも分からない。
読み進めて行くと、最小のあいさつする村人で一人。
掛け合いをする、村人が発言して二人目。
それに、意見する村人が発言して三人目…。
と、人数が分かる。
ある種、暗闇で声だけで行うの演劇のよう。
物の説明も基本的に単語。
会話の中で、具体的な説明が少々入るだけ。
「ほら」
「これは?」ずしっ
「先々代だったか?の魔王が使用していたという、
黒鍛鋼の鎧兜だ。安心していい。呪いの類はかかっていない」
…
材質が記載されているか、色が黒いかも不明だ。
『鎧兜』とあるので、フルプレートだろうと、想像がつくが…
これで、どんな鎧か想像できるとしたら…
それは、想像でなく創作に近い。
TVアニメでは、真っ黒なフルプレートだったが…。
人物や物を全てを記号にして、
伝えたいことを、鮮明にしたいのか?
兎も角、今まで読んだ小説と全く異なる
興味深い本になっていた。
因みに、最後の下りは、好みが分かれるかも…。
興味が有れば、是非読んでみて欲しい。
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